スガシカオさんとKokuaの「夢のゴール」という曲を聴く

スガシカオさんとKokuaの「夢のゴール」が好きでよく聴く。

曲の中で
「君がなりたかった夢って何?パイロット スポーツ選手?アイドル 医者 パティシエ 声優 教師? アーティスト?デザイナー??それは職業のただの名前で 君が歩いていく道の名前じゃない」という歌詞がある。

この部分、特に”そうだよな”とうなづく一節。

私自身、名刺交換をする場面で、相手の方が私のことをどうとらえるのか興味をもってみている。
過去、「若者のキャリアデザインコーチ」「高校生専門キャリア教育塾OGI塾」と書いていたことがある。名刺交換した相手が、一瞬キョトンとして少し困った顔になる。

名刺交換時点ですべてをわかっていただく必要はないと思ってはいるのだが、あまり困った顔になられるのも困ると思い、「キャリアコンサルタント」や「電気通信大学講師」というのを入れた。
そうすると、何かしら落ち着きがついたようで、相手から「ほう、大学で教えられてるんですか?」とか「立派なお仕事ですね」というような反応をいただくようになった。

何らかの「ラベル」を相手に貼ることで”落ち着く”のかもしれない。

広告会社の営業、Webデザイナー、レストランのシェフ、サッカー選手、大学教授、弁護士、税理士などという社会的に認知された”仕事の名前””資格名”で言われるとしっくりとくるのかな とも感じる。ただね。よくよく考えると「弁護士」「医師」というラベル貼っている人でも、全員同じということはないですよね。持っている技術、実力、実績、行動の特徴、性格などなど、それぞれが違う。みんなわかっていると思うんですがね。

そういえば、前職(リクルート)の時は、初対面で名刺を渡すと、”私”の話でなく、”会社”の話に必ずなった気がする。

”リクルートって人材輩出企業ですよね”、”自由闊達でみんなイキイキと好きなように働いてますよね”とかとか。

まあ、はっきり言って、どこかの本、雑誌やWeb上の記事などに出ているような話ではある。私自身の仕事の内容を細かく聞く人は、以外と少なかったと思う。
まして、私の仕事への取り組み姿勢ややったことなどに話が至ることはなかったな。
まあ、初対面でそんな話までいかないとは思いますが。。。
(たまに、私自身のことに対して質問してくれる人がいました。そういう方とはいい関係が築けたような気がします。)

ラベルをもとに話をすること、なんか変な感じがします。

私がなりたいもの、やりたいことは、職業の名前や会社の名前に閉じ込めて”すべて”表現できるもんじゃない という自負があるからです。(もちろん、短い言葉、表現で概要をわかってもらう必要はあるとは思ってます)

スガさんの歌はこう続く。

「誰かにとって キミはアーティスト 夢与えてる誰かにとってぼくは高校教師 言葉を残す」

”サッカーが好きだからサッカー選手になりたい””教えるのが好きだから先生になりたい””人を助けたいから医者になりたい”

私は、自分の関わる学生からこう言われた時、深く理由を聞いていく。サッカーが好きって?何が好きなの?どういう場面??どういう時に好きって感じるの?

なぜならば、職業の名前で、自分の本当にやりたいこと、なりたいものが隠されてしまう恐れがあるから。
その人がやりたいことをもっと明確に理解したい というその思いがあるんです。

私が一生懸命理解しようと相手に正対する。
すぐではないけれど、必ず「自分が生きる上での根幹となる”軸”(自分軸と呼んでます)」は見えてくる。

それが私が日々行なっていることです。