人にラベルを貼る

キャリア教育塾OGI塾代表の荻原嘉一郎です。

以前も書きましたが、私は週1回演劇のワークショップ(基礎)に行っています。
先日、そこからの帰りの電車の中で、はたと気づきました。というか腹に落ちた感じです。

それは何か?

その人に貼ったラベルでその人のことを判断しているんだ ということです。
演劇の先生から話をされていたのですが、なんとなく腹に落ちていなかったんですね。

先日のワークショップで親子のやりとりの場面がありました。相手(娘役)はとても素敵な若い女性、聡明で英語も堪能で外資系の会社で最近までバリバリ働いていた方です。

初対面の時、「できる女性、キャリアウーマン!」みたいな見方をしてました。というかラベルを貼っていたんでしょうね。
役作りの中で、先生から、「相手にラベルを貼って!」 と言われて、私は、彼女に「世間知らずでちょっと甘えてる娘」というラベルを貼ったんですね。

そこから何回か演技をする中で、いつの間にか、「本当の娘」のように感じてきたんです。
そして、それとともに「できる女性、キャリアウーマン」というラベルがはがれて、「世間知らずでちょっと甘えている」ラベルに私の中で明らかに変わってきたんです。
演技以外の時間でも、なぜか彼女のことがちょっと頼りなく見えたり、最初の時よりも気安く話ができるようになってきたんです。

うーん。
こちらが勝手につけたラベルで相手を見てるんだなあ と電車の中で一人うなずいてしまいました。

ということは、ラベルを付け替えれば、その人に対する見方も変わるのかな。
まずは、他人に対して、「自分がどんなラベルをつけているのか意識して見よう」、そして、時には、ラベルをつけない状態を意識して、相手を見てみよう とも思いました。

特に親が子供に対して、あまり良くないラベル(だらしない、とか、やる気がない とか)を”無意識”に貼ってしまっているとしたら、その悪影響は恐ろしいなあ。

親が、このことを気づくことで、親も子も救われる。そんな気がしました。ぜひ、私の講座でもやってみたい。

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