先生はえらい

「先生はえらい」という内田樹さんの書籍が好きだ。
中高生向けといわれる「ちくまプリマー新書」で一冊である。
これを中高生が読んでどう感じるかには非常に興味がある。

今月から、「お能」の師匠についてお稽古をしている。

師匠はどのように選びましたか?

というたぐいの質問を何度か受けた。

私は、「ご縁がありましたので、今の師匠につくことにいたしました」
とお答えしている。

本当にそう思うのだ。師匠を”選ぶ”ことはできない。
選ぶのではなく、「この人を師匠とする」という宣言だと考える。
「思い込み」といってもいいかもしれない。

私の今の師匠のお稽古場に一度見学に行った。信頼する方からの紹介で行った。
行く前に師匠からメッセージが来た。
私がYoutubeを見ていて、魅了された能楽師の最後の内弟子とのことだった。
これだけでも色々と縁を感じた。
見学で、謡を聞いた瞬間に、「ああ、お能の世界ではこの方についていこう」
と思ったのだった。
それだけである。自分が師匠と思えば師匠なのである。

まあ、最初に紹介した「先生はえらい」に大きく影響を受けている。
ただ、後悔することはきっとないだろうと思う。

そして、人生は続く。。。