一期一会。一瞬一瞬をベストを尽くして生きる
先週、前にいた会社で行なった大規模プロジェクト(大規模システム開発プロジェクト)のサービス開始から25周年の記念パーティーがあった。
私は、入社して3年目でシステムエンジニアとして、プロジェクト途中から加入した。
途中といっても、サービス開始まで2年。
そして、サービス開始後のシステム保守を6年間担当した。思い出(良いものも悪いものも)の多いプロジェクトである。
そして、自分が曲りなりにも、その後15年、その会社で働いてこれたのも、このプロジェクトで、自分に関わり指導してくれた諸先輩、同僚、開発パートナー、お客様のお陰である。多くの稀有な経験もさせていただいた。
というような思い出深いプロジェクトであったのだ。
そこに来ていた方は、ほとんどが当時の先輩、上司の方々。その中に入ると、当時の雰囲気を思い出す。この場にいることがとても楽しいと感じる。
でも、ふと周りを見ると、あの人もいない、この人もいない。
どこかにいる人のことをいっているわけではない。すでに鬼籍に入った人、どこにいるか不明な人のことである。
一緒によく釣りに行った先輩とはもう会えない。いつもニコニコして優しく教えてくれた先輩もいない。
「2度とあの日には戻れないんだな」
当たり前のことだが、ここに来て実感した。
その時とまったく同じチームで同じ目標に向かって仕事をすることは2度とないのだ。
一期一会。
このパーティ会場での再会も、最後になるかもしれない。
一瞬一瞬をベストを尽くして生きたいと思う。
何となく、時間が過ぎるのを待つ ということはもうやめよう。
そのような出会いであるならば、お互いの人生の時間を無駄にする出会いであるならば
すぐに離れる方がいい。
私の好きな、坂村真民さんの詩。
わが生よ
一輪の花のごとく
一心であれ
わが死よ
一輪の花のごとく
一切であれ