自分にとって正しい判断をしても、その通りに行動できるかどうか。それは別の問題。
自分軸があるといいという話を前回のブログで書いた。
人生における色々な判断を行うタイミングで、迷いが少なくなる気がする。
ただ、自分にとって”正しい判断”をしたとしても、その通りに行動できるかどうかは、また別の問題だと思う。
このことに関して思い出す映画がある。「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」である。
私の最も好きな映画の一つでもある。
その中で主人公の退役軍人スレード(アル・パチーノ)が、親しくなった高校生を助けるために、高校の先生・生徒の前で演説を行う場面がある。
彼はいう。
「人生の岐路において、常に正しい道が何かはわかっていた。しかし、決してその道を選ばなかった。なぜか?それが大変な道だからだ」
(私の理解なので細かいところは違うかもしれないが大意は大丈夫)
この映画を最初に見た時は、意味が腹落ちしなかった。
が、年齢を重ねていくことでよくわかった。というか、実感した。
自分が判断した”正しい道”を選択し実行することを、邪魔するものがあるのだ。
・自信がない(自分に能力がない。低い。自分にそんなことできるわけない。失敗するのが怖い)
・世間の目、世間体
・身近な人の反対
などなど。
この中でも、「自信がない」ことが、行動することの最も大きな障害となると思う。
自信をつける。そのために何ができるのかと考えた時に「できる自分になるために、能力を高める努力をする」というのが答えになるのではないだろうか。
ところが、能力を高める努力をしても、いつまでたっても「できる自分」になったと
思えなかったりするのだ。
結局のところ、どこかのタイミングで「やってみる」しかないのである。
とすると、「どうしたら、自信がないことを実行できるのだろうか」という問題になる。
私の答えは、「応援してくれる人を見つけ」そして「応援してもらう」ことである。
・自分の判断した(自分にとっての)”正しい道”を多くの人に伝えてみる。
・その中で、応援する人が絶対に出てくる。
・その人たちに応援してもらう。(応援は物理的でも精神的なものでもなんでもいい)
言い方を変えよう。「応援してくれる人たちに背中を押してもらう」のだ。
なんか人まかせのような気がするかもしれない。それでいい。行動できればいい。
そして、今度は自分が誰かを応援する人になって欲しい。
PS.ところで、この話をしたら、応援してくれる人がいなかったらどうするんだ という質問をされたことがあります。もしいないときは、その人の人生・生き様を見て勇気をもらえるような話を読んだり見たりすることと答えました。その意味で本を読むことは非常に大事と思ってます。私自身、河合隼雄先生の本や講演(youtube)を見て、勇気をいただいています。